本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで


◇◇◇

「はぁ……どうしよう……」

 労働基準監督署と弁護士事務所から社宅に戻った私は、パソコンの画面を凝視している。
 見ているのは、求人情報サイトだ。

 未払いの給料に関しては、未払賃金立替払制度の申請をしたものの、審査が厳しく時間がかかるらしい。だから、一刻も早く次の仕事を見つけなければいけないのだ。
 今すぐ社宅を追い出されることはないようだけれども、会社が借り上げている形の上に最近は家賃の支払いが滞っていたらしく、大家さんは怒り心頭。
 大家さんの早く出ていってほしい圧を感じるので、今すぐにでも引っ越したい。

「まず住むところを探すべき……? でも仕事が決まってからにしたいし……」

 気が動転してしまって、まず何をするのがいいのかわからない。
 ついいつもの癖でブログを開くと、お知らせの部分に赤いマークがついていた。

「アズライトさんからコメントが来てる……!」