カメラマンとなった俺は一流になるまで散々修行の身となったーー。
モデル相手の撮影が決まり、
白石萌衣との再会が決まるーー。
ワクワクしてきた。
胸が躍る。
白石萌衣が現場入りするーー
俺は端っこにいたから気づかれないーーと
思っていたらーー
「お久しぶりです。光栄ですーー。奈々くんだよね?元気にしてましたかーー?」
カメラを外に構えなおし、
「お久しぶりですーー、まさか気づかれるとは思いもしませんでしたーー
ラブレター覚えてます?」
こういう現場は早々なる報告が大事だ。善は急げーー。
「覚えてます、覚えてます。
まさかご一緒にお仕事いただけるなんてーー」
覚えてたのか。
俺は今も彼女にドキドキしている事実を知ったら愕然とするかなーー
口をつぐんでいたらーー
「宜しくお願いしますーー」
と一蹴された。
響いたんじゃないのか!?
読む暇もなかったのだろう。
そう、思うことにしようーー。
初現場入りは壮壮たるもので
息つく間もなかったーー。
小説の表紙の撮影に移り、
俺も周りを見ながら移動するーー。
緑色のカーテンを後ろに微笑む彼女ーー。
涙を流す少女ーー。
彼女から少女に変わった。
演技の幅が広い。広すぎる。
表現力巧みな上ダンスも踊れちゃう。
コミカルな少女で最後現場の雰囲気は
和やかになった。


