忽然と空いた席から
寂寥感が増す。
ギターを昨日弾いて披露していたヒロインとは
まるで違う。
ギターなんか弾いてもいないが。俺の偶発した妄想である。
それからミュージックにはまるようになり、
彼女のことは消し去るように日々が過ぎていった。
久々に会った彼女はギャル化していた。
演技の一環だろう。
金髪にサイドテール。着崩した制服。
なりきってるじゃん。とか思いつつ、
脳裏をよぎるのは連続ドラマ小説。
完膚なきモテ用。
俺の隣に彼女が座るのは恥じらしさを感じていたーーというよりも、羞恥心、忠誠心。
何がなんでも俺の人生を終わらせたくないーー。
カメラマンとして。


