好きなひとはお医者さん⁉︎


***



亜古「今から検査行こっか!」


朝ごはんを食べてしばらくしたら、あこちゃんが迎えにきた。
さっき成瀬先生に聞いた検査の説明によれば、どうやら痛いことはされないらしい。


亜古「まずレントゲン撮ってこようね」


あこちゃんに案内されて、レントゲンや、機械を加えて息を吸ったり吐いたりする検査を受けた。
半日で、全部終わったみたい。
病室に戻って、ベットに寝転がる。


亜古「お疲れ様!」
  「みおちゃん、言ってなかったんだけど今から採血させてね」


え…
採血…?私が病院を嫌う理由の一つ。
痛いのが怖い。抑えられたり、怒られたりするのも怖い。
採血するなんて、朝、言ってなかったじゃん。


次の瞬間、溜まっていたストレスと今からする採血の恐怖で…


みお「いやぁぁぁーーーーー」


信じられないくらいの大声で叫び、あこちゃんの手を振り払って病室のドアに向かって走り出した。


その時、


タイミング良く(悪く?)
ドアが開いた。


成瀬「どうした!?」


すぐに暴れる身体を抱きしめられる。


成瀬「あこちゃん、神崎先生に連絡して!」


そしてあっという間にベットに寝かされた。


みお「いやっ!採血したくない!朝言わなかったじゃん!離してよ!」


どんなに暴れても、抱きしめる成瀬先生の力には敵わない。


そして連絡を受けたであろう神崎先生が飛んで来た。
事情はもうあこちゃんから聞いたのだろう。


神崎「みおちゃん、咳出ちゃうから落ち着こうね。ごめんね」


腕がひんやりしたと思ったら、その瞬間、何かを注射された。


みお「痛っ、やめて…ハァ、ハァ、」



注射の効果なのか、だんだん眠くなってきた。



成瀬「眠いな。少し寝よう」


勝手に決めないでよ。そう言いたいのに、声が出ない。
目を閉じる直前、見えたのは、成瀬先生が私の手を撫でながらみせた悲しそうな顔だった。


***


成瀬サイド


亜古「すみません、最初から怖がらせちゃいました」


神崎「直前に言おうっていうのはみんなで決めたことだから、
   今回に関しては防ぎようがなかったと思う」


成瀬「それにしても怖がり方が尋常じゃないんだよなぁ。なるべく寝てる時にやってあげたほうがいいかもな」


そうして寝ている間に採血を済ませ、栄養剤の点滴を繋いでおいた。


***