クラスのイケメンと〇〇することになりました!?

 ガラッと教室のドアを開ける。

 澪は黒板に張ってある座席表を確認して、一番前の右端の席に座る。

 「あ」から始まる苗字の人がいないらしく、苗字が五百石(いおじゃく)である澪が必然と一番になる。

 クラスの中心では、見るからにカーストの高そうな女子と男子が集まって、ここでもSpadeの話で盛り上がっていた。

 今日はどこでもSpadeの話で持ちきりだ。

 澪もSpadeに所属するAkiのことを推しているけれど、あんな輪の中に入っていけるほど、強くない。

 お情け程度に開いた小説を読まず澪は、クラスの中心でのSpadeの話に耳を傾ける。

 澪の表情はよくわからなかった。

 「えっ、お前らもSpade見てんの?」

 「当然じゃん!作画もいいけど、中の人の声がマジで、良すぎる...(泣)」

 「歌上手すぎん?俺等と同年代ってことが信じられんのんやけど。」

 「マジそれな。同性だけど、尊敬しかないわ。」

 「声もいいし、性格もかっこいいとか何事?!て感じ。」

女子、男子関係なく、共通の話題になるSpade。盛り上がってきたところに、背の高い、