「はいはい、こうしててもしょうがないでしょ!私たちが頑張ればいいだけ。個人個人の実力は勝てなくても、グループの連携能力が高かったらぜええええったい勝てる!!頑張ろ!!」
「まだ個人の実力が劣っているって決まったわけじゃないけどな。」
みんなを鼓舞しようとした私の「感動的な」セリフに、広斗様によって水がさされる。
・・・もう、良いところだったのに。今の、映画だったらぜったい私の切り抜きで、おひさまバックで辺りしーーんとして映ってたところでしょ。
「はい!じゃ始めよ。私が一番だから、なるべくスタート頑張る。クラウチングスタート苦手なんだけどね。」
ねね雪菜、ほんとにそれで大丈夫ですか?
いや、クラウチングスタート練習しろよって話なんですけど。
「俺が二番ね。俺はなるべくスムーズに青山さんからバトンをもらえるように頑張る。・・・ほら!青山さんもちゃんと俺に渡してよ!?」
「はいはい、分かってます。」
「ほんとか!?」
「分かってるに決まってるじゃない。それより、拓哉の方こそ分かってんの!?」
「はいはい、分かってる。」
「はあ?絶対わかってないでしょ、拓哉、話聞いてなさそうな顔してたし。絶対、今これ聞かなくて良いな・・・とか思いながら聞いてたでしょ。これはひゃくぱー自信ある!」
「その自信はどこから・・・。どうせ俺のことなんか知らないくせに。」
「はあ?知ってるし。拓哉なんかチョチョイのチョイですよーだ。」

