私もう、わかんない。〜私の王子様は、どっち?〜

でも、それは本心じゃない。

本心じゃないと、里奈が勝手に気づいてくれるのを待っている。

・・・それじゃだめだと知っていても。それじゃ他の人に取られると知っていても。また昔と同じ苦しみを味わうと知っていても。

行動は正直になれていない。

だから、里奈が広斗くんだと気づいていない、高校一年生の村山広斗で。



「なあ、好きな食べ物何?」

「へ!?急にどうしたの・・・?」

「ん?知りたいと思って。」

「私に興味持ってくれたんだ。嬉しい・・・!」

「ふっ。」

「ちょ、ちょっと!何笑ってんのよ!失礼だよ!?」

「あー、ごめんごめん。すみませんでしたー。」

「ねえ棒読みやめて。」

「あはは。面白いな、芝山さんって。」

「っ、へ?言われたの初めてかも。嬉しい!ありがとう。」



俺はずっと、里奈と話し続けたいと思った。