私もう、わかんない。〜私の王子様は、どっち?〜

私はいち早く最短ルートを通って指定の席に移動する。

広斗様がこっちに向かってくる様子をみたいからね。

私は祈るような気持ちで向かった。

・・・数十秒後。

全員移動し終わった空気のなか、私の隣の席だけが空いている。

およよ?この席は誰だ?

私のところには広斗様が移動してくる気配がなく、雪菜とは同じ列の真反対(つまり雪菜は廊下側の一番うしろ)だったのであんまり、隣の空白そっちのけで落胆して窓の外の景色を眺めながらこの先を思いやっていたところだったのだが。

ふいにガタガタと隣から音。

顔を180度回転させるとそこには。

表情をなくして私の隣に机を動かした、広斗様の姿があった。

・・・、か、神?

やばすぎ、ヤバすぎやばすぎ!

これは、今年の運を使い切ってしまったに違いない。

ああ、なんて優しいんだ、神様は・・・。

私にこんな幸せを与えてくれるなんて・・・。

そんな私にさらに幸せを与えるように。



「はい、じゃあ残りの20分間ぐらいは周りの人との交流会にするぞ〜。大幅移動しない、自分の席で話せるぐらいの距離でやれよ!くれぐれも他のクラスは授業中だ、ということを忘れないように。」