まさかきみがそうだったなんて、知らなかったんだよ。


「里奈、なんて、好き・・・じゃないし!むしろ嫌いだし!
 いつも里奈がしつこいから、仕方なく遊んであげてるだけだもん!」



広斗くんの言葉が、ただでさえ傷ついていた私の心をさらにえぐった。

別に好きじゃなくたっていいよ。

でも!

いつも仲良く遊んでた人に、嫌いなんて言われたら誰だって傷つくよ。

私は、その日から広斗くんと遊ぶのを避けた。



「ねえ、里奈ちゃん、砂場であそ・・・」

「あ、〇〇ちゃんとお絵かきする約束してたんだった!」



そのとき、広斗くんの顔が少し曇ったのを不思議に思った。

そのまま広斗くんとは話すことがないまま、幼稚園を卒業していた。

卒業する頃には広斗くんのことがいつしか嫌いになっていた。

だって、私が嫌いなのに一緒に遊んでたんだよ?意味わかんなくない?

あっちも嫌いならこっちも嫌ってやる!って感じだった。

1年生1日目の朝も、広斗くんが私のことを嫌いって言っているときの夢を見た。

またか・・・。しかも寝坊してるし!