まさかきみがそうだったなんて、知らなかったんだよ。

キーンコーンカーンコーン。

チャイムが鳴って、ふうと一息。

今は、入学式が終わって教室に戻ってきたところだ。

友だちもできたし、入学式で声が裏返らずに返事できたし、まあいいかな!



「ねえねえ、芝山さん。」



後ろからそんな声が聞こえたような気がしたけど、私の気のせいだと思って振り返らない。

だって、後ろに座っているのは確かしおき・・・?的な名前の男の子だったから。

今まで私に声をかけてくれる男子なんて、全然いなかったんだからね。

もうホント悲しいよね、うん。

そうやって私が感傷に浸っていると。



「おーい、芝山さん、聞こえてる?耳ついてる?」



そんな声が背中ツンツンとセットで聞こえた。



「っひょえ!?」