まさかきみがそうだったなんて、知らなかったんだよ。

「諦めてたって過去形気になりますね。」

「まあ事実だし?諦めてたけどおまえ来たから少し頑張ってみようかなって思っただけ。」



本当のことを言って少し照れたのか、顔を少し赤く染めて横を向いた広斗様。

そんなところも本当に可愛らしい・・・。

わたし、そのうち広斗さまにガチ恋するかもしれません。

いまガチ恋じゃないんかい!っていう話なんだけどね。



「ボーっとしてんじゃねえぞ。そんなことしてたらマジのマジで遅れるからな。二人仲良く初日に遅刻だ。」

「広斗様といっしょに遅刻できるなんてとっても光栄です!!!!」



私が食い気味にそう言うと、広斗様はドン引きしているみたい。

この一連の会話で個性出しすぎたかな・・・?

あんまり嫌われたくないし・・・。命の恩人に。



「まあとりあえず走るぞ。」

「っ・・・はい!!!」

「何だ今のびみょうな間は。キモいぞ。」

「ぐっ。心にグサッときました。」