上海に仕事の都合で行くとの一件で
俺も参加することになった。
羽村先生は初めての上海に心を躍らせてるようだった。
隣の俺は緊張して一緒に連れ添っていいのかと
終始不安だった。
パンフレットを差し出し、ふわりと笑う羽村先生をみて
確信した。先生も俺のことスキッテコトーー。
海辺で先生と散歩中ーー、
「こんな美人はみたことがない」
ない」
「没看过这样的美人」
彼女は突然投げかけられた言葉に戸惑っているとーー、
赤面したようにまた可愛い顔を見せてくれたーー。
彼女と海が同化した世界がとてつもなく綺麗だったからーー。
「「こんな美人みたことがない」って言ったんですよーー」」
「分かってるよ、郁人……くんっ」
なんか先生の様子が変だ。


