恋をしたのは猛獣でした


手を取り去っていくーー。


先生の手は酷く震えていた。


瞳は怯えていたーー。


屋上。内鍵を閉め、


力の弱った先生を宥めていく。


「お疲れ様。先生ーー」


唇を吸い取ろうとする。


阻まれる。猛然と。


「降参しろよーー。俺に板書書くように指示しやがってーー」


「先生はね、健全で居たいの」


「ーーなら剥がすのみーー」


「んちぅ」


ファーストキスの感覚だった。


吸われたまま自ら動かない。


「どうしたら慣れるか教えてやりますよーー」


緊張してるのか、合図に戸惑ってる様子ーー