星に願う君を。

―彼女はとりあえず満足したようで、今俺らは帰りのバスに揺られている。


「あ、翔くん、今日撮った写真見せてー!」


ぅ、撮ったからには見せてと言われるとは思っていたが…

ブレにブレまくった写真は彼女が求めていた写真ではないだろう。


「でも、ブレまくってるし。」

「いいから見せて!」

「…はい。」


スマホを渡したあと、写真を一通りスクロールしてから彼女は笑った。


「ほんとにブレすぎ!あははっ!」


だから言ったじゃないか。

まぁ、楽しそうだからいっか。

彼女は面白おかしそうに笑いながら指をスライドしていった。




と、ふと彼女の目が一瞬見開き,



その指が止まった。



「あ、これすごくいい。」

「え?」


覗き込んで見れば珍しく上手に撮れてる写真があった。

まぁ、このブレたり白飛びしてる中だとこれが目にとまるか…。


「ふふっ、これぜーんぶ送ってね!」

「あ、わかった。」


一体何枚あるのか。

…ん?全部?

ブレてるのも送るの、?


えぇ~…。