「…」

怖い。怖くて堪らない。早くお家に帰して。
そう言いたかった。

でも…そんな事言っても、
この人はきっと私を殺してまた次の女の子を誘拐して殺すのだろうか…。


「…こ、怖く…な、ない」


小さな声でそう言えば、
犯人は「そう…。詩ちゃんは良い子だね」
そう言って頭を撫でられた。

今まで恐ろしい目付きや行動をしていた犯人は
それを気に…たった1人残された私に、
どこから持ってきたのか…新しい洋服を与えたり
お風呂に入れたり、髪を結ったり…

逃げ出さないよう犯人と手錠で繋がれながらではあったが、少しの間外に出るようにもなった。