「離して!!やだっ!
お願いだから殺さないで!!」

見つかった…殺される…。
良い子にしないと殺される…。
おばあさんは?大丈夫なの?

私は勢いよく暴れたが
離さないという力がこもっている程
抱き締められる力が強く
その腕の中から抜け出せない…。


脳内はパニック状態。
恐怖でガタガタと身体を震わせていれば

「詩、大丈夫だから…!
ここはお家よ!詩のお家!」

アイツではない聞き慣れた優しい声がし、
私の頬を包み込んで目を見合わせるようにした
その人は…


「…お母、さん、」


産まれてからずっと優しく育ててくれた、
お母さんだった。