「…そうだったんだ。
突然だったからびっくりした」

…神川(かみかわ)晃生君。
彼は私の幼馴染み。

晃生君は…山の中で犯人から逃げていた途中の
私を見つけてくれたおばあさんの孫で、
それから仲良くなった男の子。

晃生君の家族は皆私達の事をよく気に掛けてくれていて、引っ越した後も、お母さんは晃生君のおばあさんにだけは時々手紙を送っていたけど…


「…3年前に病気でばあちゃんが亡くなってから
母さんと父さんの仲もどんどん悪くなってさ…
終いには父さんも不倫し出して離婚したんだよ」


…晃生君の言うように、3年前、おばあさんが病気で亡くなったと晃生君のお母さんから手紙が届き
それを知ってとても悲しかった。

私を助けてくれた恩人で、事件後も明るい笑顔で
"詩ちゃんの味方だからね"と気に掛けてくれた
優しいおばあさんだった。

晃生君のお父さんは仕事が忙しくて、
家に帰ってくる事が少なかったらしいけど
それでも仲は良さそうに見えた。

…でも、おばあさんが病気になってから色々とあったのだろう。