「さっき玄関の前にいた詩のお母さんと偶然会って。今ちょうど出た所だって聞いたから、もしかしたら会えるかなと思って探してたら…倒れかかってる女の子がまさか詩だとは思わなかった」


晃生君は私に優しい笑みを向けた後に辺りを見渡すと、私の手を引きながら近くにあったバス停のベンチに座らせてくれた。


「晃生君、ありがとう…。
でも何で晃ちゃ、あ…いや晃生君がここに?」


私がお礼を言いながら気になった事を聞けば

「俺の親、1年前に離婚してさ。
母さんの実家の方に合わせてこの前引っ越してきたんだよ」

晃生君は私の隣に座りながら、そう答えた。