それでも逃げないと。
生きてお母さんに、会いたい。

その思い一心で何とか足を動かしていれば
前方から自分に向けて急にライトが照らされた。

ドクッ…と心臓が嫌な音を立て、
冷や汗が流れる。


…見つか、った?


ライトの眩しさに目を隠しながらも
怖くて座り込んでしまえば


「…え?お嬢ちゃん、
こんな時間にここで、どうしたんだい?」


それは、アイツの声ではない、
おばあさんの声だった。