「このドレスがいいわ!」 「お気に召されましたでしょうか。 ご機嫌麗しゅう、ご愁傷様でございます」 「やっぱりこれがいい!」 と試着して踵を鳴らして歩いてきたのはハイヒールにワンピース姿のりあだった。 転ばぬよう差し伸べた手ーー。 その手を掴み、嬉しそうな顔を浮かべ心臓の音が早鐘になってるのが丸聞こえーー、 それもその筈、俺はこいつの望み通りの外見と声、性格を試したからだーー。悪魔の血筋故、元保育士の素性は 長年培った保護者の記憶なぞ、意味なかった。というほど血が濃かった。