好きになった人は、みんなのアイドルで

ーー悠太郎サイド

「俺さ、今日ちゃんと紬ちゃんに言う」
拓海と蓮に宣言する。
宣言しないと……揺らいでしまいそうだったから。

もし振られたら?
今のままでも、十分心地良い。
このままでもいい気がしてしまう。

それでも、紬ちゃんに想いを伝えたかった。
紬ちゃんに隣にいてほしいと、伝えたかった。

「頑張れ」「行ってこい」
拓海と蓮が応援してくれる。

「ダメだったら、まじで慰めて」
弱音を吐くと
「んなわけないだろ」「惚気聞かせろよー」
と一蹴してくれる二人がありがたい。

ーー
今日のレッスンは何も頭に入らなかった。

バイト終わり、22時。
駅前のイルミネーションが消えるのが23時。
紬ちゃんと遠回りして帰ろう。
そして、言おう。

今までになく緊張してカフェに向かった。