「朝比奈さん!」
授業が終わって歩いていると
同じ講義を取っている男子に中庭で呼び止められる。
「あ、はい……どうしました?」
「あ、いや、えっと……」
顔を見てピンと来る。
(これ……多分告白だ)
「あの……俺……ずっと」
「ずっと、朝比奈さんのこと見てました」
「朝比奈さんのこと、好きです」
「……俺と、付き合ってくれませんか」
(……やっぱり。)
やっぱり、告白だった。
大学に入って、何人かに告白をされた。
その度に断ってきたけど。
断るのは苦手だ。それも、告白なんて。
自分にも好きな人がいる今、
彼がどれだけ勇気を出して伝えてくれたかは痛いほど分かる。
だからこそ、ちゃんと断らないといけない。
「……ごめんなさい」
なるべく、少しでも、誠実に答えなきゃ。
「好きになってくれて、ありがとうございます」
「……でも、私、」
「好きな人がいるんです」
好きな人。
口に出しただけなのに、世界の色が変わった気がした。
そっか、私、好きな人がいるんだ。
もう、戻れない気がした。
「……そっか、そうなんですね」
「聞いてくれてありがとうございます」
「……じゃあ」
気持ちに応えられないのは苦しい。
私なんかのこと……好きになってくれて嬉しい。
でも……私は、悠太郎くんに好きになってほしい。
私には、悠太郎くんしか見えていなかった。
授業が終わって歩いていると
同じ講義を取っている男子に中庭で呼び止められる。
「あ、はい……どうしました?」
「あ、いや、えっと……」
顔を見てピンと来る。
(これ……多分告白だ)
「あの……俺……ずっと」
「ずっと、朝比奈さんのこと見てました」
「朝比奈さんのこと、好きです」
「……俺と、付き合ってくれませんか」
(……やっぱり。)
やっぱり、告白だった。
大学に入って、何人かに告白をされた。
その度に断ってきたけど。
断るのは苦手だ。それも、告白なんて。
自分にも好きな人がいる今、
彼がどれだけ勇気を出して伝えてくれたかは痛いほど分かる。
だからこそ、ちゃんと断らないといけない。
「……ごめんなさい」
なるべく、少しでも、誠実に答えなきゃ。
「好きになってくれて、ありがとうございます」
「……でも、私、」
「好きな人がいるんです」
好きな人。
口に出しただけなのに、世界の色が変わった気がした。
そっか、私、好きな人がいるんだ。
もう、戻れない気がした。
「……そっか、そうなんですね」
「聞いてくれてありがとうございます」
「……じゃあ」
気持ちに応えられないのは苦しい。
私なんかのこと……好きになってくれて嬉しい。
でも……私は、悠太郎くんに好きになってほしい。
私には、悠太郎くんしか見えていなかった。



