今日はパン研の集まりに顔を出すことにしていた。
学祭の後、美桜ちゃんとは顔を合わせていない。
(……今日、美桜ちゃん来るかな)
最近は学食で噂話を聞くことも減って
少しずつ穏やかな日々が戻ってきているのだけど。
ーー あ、美桜ちゃんいる。
気まずいな、と思いながら教室に入る。
美桜ちゃんと目が合う。
一瞬逸らされるけど、美桜ちゃんが近付いてくる。
「紬ちゃん、ちょっと話そ」
「う、うん……」
なんだろう。怖い。
また悠太郎くんに近付くなとか言われるのかな。
教室の外に出ると
「……ごめん」と小さく謝る美桜ちゃん。
「え?」
「ごめんって言ってるの!学祭の時の…」
美桜ちゃんに謝られるなんて、考えもしなかった。
「あ……うん、いいよ、大丈夫」
全然大丈夫じゃなかったのに、拍子抜けして大丈夫と言ってしまう。
「頑張ってよね」
捨て台詞のように言われる。
意味がわからなくてまた「え?」と言うと
「推しの幸せが、私の幸せだもん。それだけだから」
美桜ちゃんは教室に戻っていく。
え、どういうこと?
美桜ちゃんが何を言いたいのかは分からなかったけど
面白くなさそうに「ごめん」と謝ってきた顔を思い返して
なんだ、悪い子じゃないじゃん、とほっとする。
美桜ちゃんは、
私よりずっと前から悠太郎くんのことを好きだったんだよね。
美桜ちゃんの気持ちが、少しだけ分かったような気がした。
学祭の後、美桜ちゃんとは顔を合わせていない。
(……今日、美桜ちゃん来るかな)
最近は学食で噂話を聞くことも減って
少しずつ穏やかな日々が戻ってきているのだけど。
ーー あ、美桜ちゃんいる。
気まずいな、と思いながら教室に入る。
美桜ちゃんと目が合う。
一瞬逸らされるけど、美桜ちゃんが近付いてくる。
「紬ちゃん、ちょっと話そ」
「う、うん……」
なんだろう。怖い。
また悠太郎くんに近付くなとか言われるのかな。
教室の外に出ると
「……ごめん」と小さく謝る美桜ちゃん。
「え?」
「ごめんって言ってるの!学祭の時の…」
美桜ちゃんに謝られるなんて、考えもしなかった。
「あ……うん、いいよ、大丈夫」
全然大丈夫じゃなかったのに、拍子抜けして大丈夫と言ってしまう。
「頑張ってよね」
捨て台詞のように言われる。
意味がわからなくてまた「え?」と言うと
「推しの幸せが、私の幸せだもん。それだけだから」
美桜ちゃんは教室に戻っていく。
え、どういうこと?
美桜ちゃんが何を言いたいのかは分からなかったけど
面白くなさそうに「ごめん」と謝ってきた顔を思い返して
なんだ、悪い子じゃないじゃん、とほっとする。
美桜ちゃんは、
私よりずっと前から悠太郎くんのことを好きだったんだよね。
美桜ちゃんの気持ちが、少しだけ分かったような気がした。



