好きになった人は、未来のアイドルだった

ーー悠太郎サイド

(あれ……あの子)
学食で席を探していると、見覚えのある女の子がいた。
(多分、あのカフェのバイトの子だよな)
(あの、カフェラテできなかった日、おじさんにめっちゃ謝ってた……)

友達と楽しそうに話している。
(……あの子、同じ大学だったんだ)

「悠太郎、どした?」
声を掛けられて我に返る。
「いや、今日も混んでるなって」
「まじで参っちゃうよねー」
「あ、あそこ空いてる。行こ。」

友達に着いていきながらもう一度振り返ってあの子を見る。
(髪下ろすとあんな感じなんだな)
バイトの時は長い髪をお団子に結っているから、下ろした姿は新鮮。
(……かわいいじゃん)
(いや、待って、俺、何考えてんの?)