今日は来るかな。パン食べたかな。
感想、教えてくれるかな。
……いや、迷惑だったかも。
手作りとか、ほんとは気持ち悪かった?
カランカラン。ドアが開く。
「いらっしゃいませー!」 悠太郎くんだ!
「つむぎちゃん、パン美味かった。まじで美味かった。ありがと。」
少し早口で話す悠太郎くん。
「……良かった、ちょっと心配だった」
美味しかったんだ……。
「まじで美味かった、ほんと、なんか語彙力無くてごめん」
「ううん、嬉しい。ありがとう」
本当に嬉しい。美味しかったって思ってくれてるの、伝わる。
「アイスカフェラテお願いします」
「かしこまりました」
「お待たせしました、アイスカフェラテです」
いつもどおり、カフェラテを渡す。
「今日バイト終わるの何時?」
……え?なんで、バイト終わる時間なんて。
「……え、18時。」
「待ってる。だから、一緒に駅まで行こ。」
待って、今なんて?
「……うん、ありがと」
今は17時半。シフト終わりまであと30分。
なにこれ。心臓が何個あっても足りないよ。
「ありがと」
悠太郎くんはアイスカフェラテを持って席に向かう。
たった30分。その30分が長かった。
トングを落として 夏帆先輩に笑われる。
「さっき、あの男の子になんか言われてたでしょ」
「な、なんでもないです……!」
18時になる。
「お疲れ様です」更衣室に行く足が小走りになる。
深呼吸をして更衣室を出る。
ホールに出ると、悠太郎くんが帰り支度を済ませてスマホをいじっている。
「お待たせ」
「バイトおつかれ」
「うん、ありがと」
緊張してどこを見たらいいか分からない。
何回か一緒に帰っているのに、
予告されただけでこんな風になっちゃうなんてあんまりだ。
夏帆先輩がレジで親指を立ててにやにやしている。
(夏帆先輩、やめてー!)
外に出ると悠太郎くんが話し出す。
「昨日、パンめっちゃ美味くてさ、美味いって言おうと思って、LINE知らなかったなって思ったんだけど、聞いてもいい?」
(……え?LINE?)
「え、うん、いいよ」 スマホを取り出す。
(待って、本当に私なんかとLINE交換していいんだろうか)
「朝倉 悠太郎」
公園かな?自然な表情の悠太郎くんの写真がアイコン。
(これ、誰に撮ってもらったんだろう……彼女かな)
息がヒュッとなる。
え、彼女。そうだよね、こんなかっこいいんだもん。
実は彼女がいたっておかしくない。
「ありがと、追加した」
悠太郎くんのスマホに表示される私の名前。
「私も」ってスマホを見せる。
……彼女がいたらどうしよう。
推しの幸せなら、祝福できるはずでしょ?
自分に言い聞かせたけど、彼女がいたら嫌だと思った。
感想、教えてくれるかな。
……いや、迷惑だったかも。
手作りとか、ほんとは気持ち悪かった?
カランカラン。ドアが開く。
「いらっしゃいませー!」 悠太郎くんだ!
「つむぎちゃん、パン美味かった。まじで美味かった。ありがと。」
少し早口で話す悠太郎くん。
「……良かった、ちょっと心配だった」
美味しかったんだ……。
「まじで美味かった、ほんと、なんか語彙力無くてごめん」
「ううん、嬉しい。ありがとう」
本当に嬉しい。美味しかったって思ってくれてるの、伝わる。
「アイスカフェラテお願いします」
「かしこまりました」
「お待たせしました、アイスカフェラテです」
いつもどおり、カフェラテを渡す。
「今日バイト終わるの何時?」
……え?なんで、バイト終わる時間なんて。
「……え、18時。」
「待ってる。だから、一緒に駅まで行こ。」
待って、今なんて?
「……うん、ありがと」
今は17時半。シフト終わりまであと30分。
なにこれ。心臓が何個あっても足りないよ。
「ありがと」
悠太郎くんはアイスカフェラテを持って席に向かう。
たった30分。その30分が長かった。
トングを落として 夏帆先輩に笑われる。
「さっき、あの男の子になんか言われてたでしょ」
「な、なんでもないです……!」
18時になる。
「お疲れ様です」更衣室に行く足が小走りになる。
深呼吸をして更衣室を出る。
ホールに出ると、悠太郎くんが帰り支度を済ませてスマホをいじっている。
「お待たせ」
「バイトおつかれ」
「うん、ありがと」
緊張してどこを見たらいいか分からない。
何回か一緒に帰っているのに、
予告されただけでこんな風になっちゃうなんてあんまりだ。
夏帆先輩がレジで親指を立ててにやにやしている。
(夏帆先輩、やめてー!)
外に出ると悠太郎くんが話し出す。
「昨日、パンめっちゃ美味くてさ、美味いって言おうと思って、LINE知らなかったなって思ったんだけど、聞いてもいい?」
(……え?LINE?)
「え、うん、いいよ」 スマホを取り出す。
(待って、本当に私なんかとLINE交換していいんだろうか)
「朝倉 悠太郎」
公園かな?自然な表情の悠太郎くんの写真がアイコン。
(これ、誰に撮ってもらったんだろう……彼女かな)
息がヒュッとなる。
え、彼女。そうだよね、こんなかっこいいんだもん。
実は彼女がいたっておかしくない。
「ありがと、追加した」
悠太郎くんのスマホに表示される私の名前。
「私も」ってスマホを見せる。
……彼女がいたらどうしよう。
推しの幸せなら、祝福できるはずでしょ?
自分に言い聞かせたけど、彼女がいたら嫌だと思った。



