八月十五日。
夏の日差しが容赦なく降り注ぐ中、僕は彼女の誘いに応じ、二人でバスを待っていた。
見上げるほどに高い蒼空。そこへ、暴力的なまでに白い入道雲がそびえ立っている。
蝉の鳴き声は、ジリジリと肌を焼く日差しをいっそうと熱く、重く感じさせていた。
周囲には誰もいない。この最果てのような田舎の停留所に、バスが姿を現すのは一時間も先のことだ。
彼女は今日、どこか特別だった。
清楚な白いワンピースに、つばの広い麦わら帽子。今は落ち着かない様子で、何度もバス停の時刻表を眺めている。
日陰に身を潜める僕とは対照的に、彼女は溢れんばかりの期待。
あるいは、それを装った何かを全身に纏っていた。
「私のお母さんに会いに行こう」 それが、すべての始まりだった。
白いシャツにジーンズ。そして、この暑い日差しに少し不釣り合いな革靴。
正装のつもりで選んだ僕の姿は、今日という日に正解だったのだろうか。
その答えを教えてくれるはずの彼女は、ただ眩しそうに、遠くの陽炎を見つめていた。
夏の日差しが容赦なく降り注ぐ中、僕は彼女の誘いに応じ、二人でバスを待っていた。
見上げるほどに高い蒼空。そこへ、暴力的なまでに白い入道雲がそびえ立っている。
蝉の鳴き声は、ジリジリと肌を焼く日差しをいっそうと熱く、重く感じさせていた。
周囲には誰もいない。この最果てのような田舎の停留所に、バスが姿を現すのは一時間も先のことだ。
彼女は今日、どこか特別だった。
清楚な白いワンピースに、つばの広い麦わら帽子。今は落ち着かない様子で、何度もバス停の時刻表を眺めている。
日陰に身を潜める僕とは対照的に、彼女は溢れんばかりの期待。
あるいは、それを装った何かを全身に纏っていた。
「私のお母さんに会いに行こう」 それが、すべての始まりだった。
白いシャツにジーンズ。そして、この暑い日差しに少し不釣り合いな革靴。
正装のつもりで選んだ僕の姿は、今日という日に正解だったのだろうか。
その答えを教えてくれるはずの彼女は、ただ眩しそうに、遠くの陽炎を見つめていた。



