ライオンのサーカス






 
 夕方になっても杖は見つからず、だんだんカナトが怒り出した。


「納得いかねー。杖はプライドだ。お前プライドをなくしちまったの分かんねーの!?」

「これだけ探して家にないとしたら、家の外だろうね」


 シロウが淡々と言った。


「どこかで落として、誰かが拾ってるとか」

「そっかあ……」


 モネが頭をかくと、目を釣り上げたカナトがモネの首根っこを掴んで凄んだ。


「このロクデナシ!。杖が外にあるなら、お前はこれから外!。見つかるまで帰ってくるんじゃないよ!」


 モネは、しどろもどろにごめんなさいを言った。


 次の日、学校の落とし物箱で、モネの杖は見つかるのだが……それはまた別のお話。



 





ゆるりと続きます