朝、窓ガラスの向こうで鳴く小鳥の声で、モネは目を覚ました。
うつらうつらしながら目を開けると、眠っている時握っていたキルトの掛け布団に、カーテンの隙間から明るい光が漏れてくる。
モネは、カーテンを開けると、燦々と差し込む太陽におはようを言った。
ベッドを降りて、着替えて身支度を始める時、モネはあれっと気がついた。
いつもなら枕元に置いてある、大切な大切な、魔法の杖がない。
杖は、大人のてのひら位の大きさで、魔法の木で出来ていて、モネ達魔法使いには必須のものだった。
モネは、床全体を見回した後、上に隙間のある本棚、サボテンの置いてある出窓を見た。
箪笥も開けてみた。引き出しも全部開けたし、キッチンの食器棚も見たし、棚の下も上も見たし、まさかとは思ったが冷蔵庫の中もゴミ箱の中も見た。
モネは、もう一度枕元を探した後、青いタイルのキッチンへ行って、杖の在りかを考えながら、不安な気持ちでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。

