妖魔討伐中なので邪魔しないでください。~美少女妖魔払い手は感情を知る~

びしゃっ――

妖魔の赤黒い血が顔に飛び散る。
口のなかに入ってきた。味はしない。
いつものことだ。

私、細流 藍蘭は、
妖魔討伐の任務をしている
普通…ではない15才の少女だ。

任務が終わり、
家への道をひたすら歩いていると、
陰口が毎日聞こえてくる。

なにあれ気持ち悪い―
笑わなくてロボットみたい―

そんな言葉たちは私の心に刺さることなく、
地面へ落ちてゆくのだった。

「お母様、ただいま帰りました。」
「遅いじゃない。」
「…すみません」
「手間どったのかしら?
 細流家自慢の払い手なのに…」

…お母様はいつもそう。
自分は払い手でもないくせに
偉そうに説教してくる。

お父様もそう。
私より優れた払い手でもないのに
偉そうに説教してくる。

こんな世の中はくそくらえだ。

そう思っていたのも、
7才の時までだった。