「そうやって、口を開けて驚くあなたも可愛いですね」
「な、何を言っているのですか⁉」
私は自分の口が開いたままだとは気づかず、思わず左手で口元を押さえた。
こんな風に普通の会話をするのは初めてだが、なんだか印象ががらりと変わる。
初めからルドウィックのことをよく知らないまま好きになったのだから仕方ないのだけれど。
なんだかちょっと意地悪な人だわ。
「いや、いつ見ても表情豊かで可愛いですね」
「私のどこが表情豊かだというのです! コンラッドや他の貴族たちにさえ、氷の令嬢と揶揄されていたのですよ」
「ああ、あれは一部のアホどもが言っていましたね。奴らはあなたのことをよく知らないからですよ」
「よく知らないって……」
確かにそれはそうだ。
揶揄していた人たちと交流があったわけでもない。
でも感情を表現することも、表情に出すことも苦手なことには変わりはない。
父を見ていればよく分かる。
だって、そっくりなのだもの。
「な、何を言っているのですか⁉」
私は自分の口が開いたままだとは気づかず、思わず左手で口元を押さえた。
こんな風に普通の会話をするのは初めてだが、なんだか印象ががらりと変わる。
初めからルドウィックのことをよく知らないまま好きになったのだから仕方ないのだけれど。
なんだかちょっと意地悪な人だわ。
「いや、いつ見ても表情豊かで可愛いですね」
「私のどこが表情豊かだというのです! コンラッドや他の貴族たちにさえ、氷の令嬢と揶揄されていたのですよ」
「ああ、あれは一部のアホどもが言っていましたね。奴らはあなたのことをよく知らないからですよ」
「よく知らないって……」
確かにそれはそうだ。
揶揄していた人たちと交流があったわけでもない。
でも感情を表現することも、表情に出すことも苦手なことには変わりはない。
父を見ていればよく分かる。
だって、そっくりなのだもの。



