この家、全員まともじゃない。②

「ここは琴音の部屋。右隣が藍で、左は紬。勝手にリメイクとかしちゃっていいから。俺らはそれぞれ部屋に戻るね。」


「はーいっ!やった、琴ちゃんのお隣ゲット……!」


「あんまはしゃぎすぎんなよ。後悔するぜ?」


「それだけは蓮兄に同感。琴音の隣部屋だからって浮かれないでほしいんだけど。」


あ、あはは……。


私は苦笑いしつつも、三人が去っていく様子を見て、藍くんは大丈夫かな、と思った。


すると、急に肩を叩かれる。


びっくりしたけど、表に出すほど驚かなかった。


「琴ちゃん琴ちゃんっ!僕の部屋でカードゲームしないっ!?」


「……あ、えと……。」


藍くんが心配だから、私は丁重に断ることにした。


「ごめん。遊びたいのは山々なんだけど、藍くんが心配で……。明日やろう?」


「そっか……。うん、じゃあ絶対明日ね!」


私と紬くんは指切りげんまんをした。


口元が緩む。


愛らしくて純粋な子だ……。ふふっ。


微笑みながら、私は手を振り返して、藍くんの部屋に行ってみる。