檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

ただ、離さないように。

玲央「……」

言葉はもういらなかった。

それだけで、十分だった。

―――

少しだけ。

距離が戻る。

でも。

前とは違う。

これは。

与えられた関係じゃない。

玲央「……」

自分で選んだ。

そして。

選び返された関係。

玲央「……」

静かな夜の中で。

ようやく。

本当の意味で。

二人は、同じ場所に立っていた。