檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

すぐに否定が飛ぶ。

芹羽「こねてたよ」

羽美「こねてない」

同じやり取り。

それを見ながら、
箸を動かす。

くだらない会話。

でも。

嫌じゃない。

むしろ。

落ち着く。

玲央「……」

ふと、思う。

なんでこんな生活になってるのか。

最初は、違ったはずだ。

全部。

“責任”から始まった。

それだけのはずだった。

玲央「……」

視線を上げる。

芹羽が、羽美の口元を拭いている。