檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

 夜。

店を閉めたあとも、
そのまま動けなかった。

玲央「……」

カウンターに肘をつく。

静まり返った店内。

頭の中は、同じことで埋まっている。

距離を取る芹羽。

視線を逸らす横顔。

何も言わない沈黙。

玲央「……」

あんな顔、
させるつもりじゃなかった。

でも。

あれが、自分の言葉の結果だ。

玲央「……」

深く息を吐いた、その時。

蒼真「まだいたのか」

後ろから声。

振り返る。

玲央「……蒼真さんか」

玲央「当たり前だろ」