檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

――嫌だ。

離れるのが。

遠くなるのが。

玲央「……」

自分勝手だと分かってる。

でも。

止められない。

―――

帰宅。

玲央「……ただいま」

芹羽「おかえり」

返ってくる声。

でも。

そこに踏み込めない。

玲央「……」

リビング。

羽美が絵本を広げている。

羽美「れお!」

顔を上げる。

羽美「見て」

駆け寄ってくる。