檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

それも一瞬。

蒼真さんは立ち上がると、
そのままこっちを見る。

蒼真「ちょっといいか」

低い声。

断る理由はない。

玲央「……ああ」

短く返す。

―――

廊下。

リビングから少し離れた場所。

蒼真「何があった」

単刀直入だった。

玲央「別に」

反射で返す。

蒼真「嘘つけ」

即座に切られる。

玲央「……」

言葉が詰まる。

蒼真「あいつ、顔色が違うぞ」

芹羽のことだ。

当然、気づく。