檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

朝。

いつもと同じ時間。

いつもと同じ光。

それなのに。

空気だけが、違う。

玲央「……」

キッチンから音がする。

芹羽が朝食を準備している。

その背中を、少し離れた場所から見る。

声はかけない。

かけられない。

昨日のまま。

距離は、埋まっていない。

羽美「……れお」

小さな声。

下を見ると、
羽美が立っている。

羽美「おはよう」

しゃがんで頭を撫でる。

玲央「おはよ」

少し眠そうな顔。