檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

最悪だ。

自分で、自分に呆れる。

あんな言い方。

あんな場所で。

あんな風に。

玲央「……」

横を見る。

芹羽は、何も言わない。

ただ、前を見て歩いている。

その距離が。

やけに遠く感じる。

玲央「……」

取り返せない。

そう思った瞬間。

胸の奥が、強く痛む。

玲央「……」

ようやく、気づく。

これは。

ただの責任じゃない。

ただの義務じゃない。