檻の外で咲く恋〜玲央視点〜


いつからいた。

どこまで聞いていた。

考えるまでもない。

今の、全部。

玲央「……」

何も言えない。

言葉が出ない。

芹羽「……ごめん、遅くなるって言ってたから」

芹羽が続ける。

芹羽「迎えに来ただけ」

淡々とした声。

でも。

その奥にあるものが、
分かってしまう。

玲央「……」

胸が、強く締め付けられる。

違う。

そうじゃない。

言いたいことは、
そんなことじゃない。

でも。

何も出てこない。