檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

羽美「すき?」

もう一度。

小さな声。

逃げ場はない。

玲央「……」

口を開く。

でも。

言葉が出ない。

玲央「……」

結局。

何も言わないまま。

軽く、羽美の頭を撫でる。

それだけで終わらせようとする。

玲央「……」

でも。

誤魔化せていないのは、
自分が一番分かっている。

玲央「……」

視線が、また向く。

芹羽へ。

その背中を見ながら。