檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

言えばいいだけのはずなのに。

玲央「……」

頭の中に、
いろんな言葉が浮かぶ。

でも、どれも違う。

どれも足りない。

玲央「……」

沈黙が落ちる。

その中で。

羽美「れお、ママといるとき、ちがう」

羽美がぽつりと言う。

玲央「何が?」

羽美「やさしい」

即答だった。

玲央「……」

言葉を失う。

羽美「ほかのひとと、ちがう」

まっすぐな目。

何も濁ってない。

ただ見たままを言ってるだけ。

それが、一番厄介だった。