檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

 夜は、いつもより少しだけ静かだった。

仕事も落ち着いていたせいか、
帰宅は早い。

玲央「ただいま」

ドアを開ける。

芹羽「おかえり」

すぐに返る声。

そのままリビングへ向かうと。

羽美「れお!」

羽美が駆け寄ってくる。

玲央「だから危ないって」

言いかけて、止まる。

もう慣れた。

しゃがんで、そのまま受け止める。

玲央「元気だな」

羽美「うん!」

満面の笑み。

その後ろから。

とてとてと、小さな足音。

梓羽「……あー」

梓羽が、ゆっくり近づいてくる。