檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

玲央「……なんでもねえ」

繰り返す。

それ以上、踏み込ませない。

踏み込みたくない。

でも。

玲央「……」

視線が、自然と向く。

芹羽へ。

そして。

子どもたちへ。

当たり前みたいに、
ここにある光景。

それを。

誰かに触れられるのが。

玲央「……」

気に入らない。

その感情に。

ようやく、少しだけ気づく。

でも。

まだ名前はつけない。

つけたくない。

つけたら、きっと――

戻れなくなる。