檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

芹羽「どうしたの?」

芹羽が首を傾げる。

玲央「別に」

すぐに逸らす。

考えるな。

気にするな。

そう思うほど、
逆に引っかかる。

芹羽「玲央?」

もう一度呼ばれる。

玲央「……何でもねえ」

少しだけ強く言ってしまう。

芹羽「そっか」

それ以上は聞いてこない。

その距離感が、
いつも通りのはずなのに。

なぜか、少しだけ苛立つ。

―――

食後。

羽美と梓羽が、
並んで座っている。

梓羽「ねえね」

羽美「なに?」

梓羽「これ」