檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

先に飛んできたのは、
羽美の声。

そのまま駆け寄ってくる。

玲央「だから靴……」

言いかけて、止まる。

後ろから、
小さな足音が続く。

梓羽「あー………」

梓羽だった。

まだ不安定な足取りで、
一生懸命こっちに来る。

玲央「……」

しゃがむ。

羽美の頭を軽く押さえながら。

そのまま、梓羽を抱き上げる。

玲央「ちゃんと歩けるようになったな」

ぽつりと呟く。

梓羽「あー!」

嬉しそうな声。

小さな手が、
服を掴む。

その感触に、
少しだけ力が抜ける。

羽美「……れお、ずるい」

下から声。