檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

――距離が近い。

誰と。

なんで。

玲央「……」

考える必要はない。

そう思う。

仕事だ。

それ以上でも以下でもない。

玲央「……他に用は」

話を切るように言う。

キャスト「あ、いや、こんなもん」

玲央「……じゃあ戻る」

それだけ言って、
その場を離れる。

足が、少しだけ速くなる。

理由は分からない。

分かりたくもない。

―――

夜。

家のドアを開ける。

玲央「ただいま」

羽美「おかえりー!」