檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

ここにいる。

ただ、それだけでいい。

玲央「……」

それが。

こんなにも、満たされるものだとは思わなかった。

玲央「……」

視線を上げる。

芹羽がいる。

その隣に、自分がいる。

当たり前じゃない、この距離。

玲央「……」

でも。

今は、ちゃんとここにある。

玲央「……」

手を伸ばす。

そっと。

芹羽の手に触れる。

玲央「……」

一瞬だけ、止まる。

でも。