檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

一瞬だけ、止まる。

でも。

今度は逸らさない。

玲央「……」

ほんの少し。

柔らかく笑う。

それだけで。

胸の奥が、静かにほどける。

―――

朝食。

四人で囲むテーブル。

「いただきます」

いつもの声。

でも。

少しだけ、違う。

玲央「……」

前より、言葉が増える。

ほんの少しだけ。

羽美「これ、おいしいね」

羽美の声。

芹羽「ありがと」