檻の外で咲く恋〜玲央視点〜

芹羽がいた。

玲央「……」

一瞬、目が合う。

すぐには逸らされない。

それだけで、
少しだけ空気が変わる。

芹羽「おはよう」

芹羽が言う。

少しだけぎこちない声。

でも。

確かに、前を向いてる。

玲央「おはよ」

返す。

同じくらい、ぎこちない。

玲央「……」

それでも。

会話が続く。

それだけで、十分だった。

―――

羽美「れおー!」

リビングから声。

玲央「……」