檻の外で咲く恋2

部屋の空気は、静かだった。

誰も、すぐには口を開かない。

それぞれが、
考えていることがあるから。

蒼真「……で」

最初に口を開いたのは、お兄ちゃんだった。

ソファに背を預けたまま、
二人を見る。

蒼真「どうする」

短い問い。

逃げ場のない、言葉。

芹羽「……」

芹羽は、一度だけ玲央を見る。

目が合う。

それだけで、
少しだけ呼吸が整う。

芹羽「産む」

はっきりと言う。

迷いはなかった。

芹羽「この子、産みたい」

続けて言う。

その言葉に、
お兄ちゃんは何も言わない。

ただ、視線を玲央に向ける。

蒼真「お前は」